
オークやチークにはタンニンや樹脂性の抽出成分が多く、水や溶剤に触れるとそれが溶け出して塗膜に移染し、白塗装の黄変や色ムラの原因になります。シーラー(シェラック、キトサン系、専用シーラーなど)でこれらの成分を遮断することが、白・淡色仕上げの重要な前処理です。
機構
シーラーは速乾性の塗膜で抽出成分を物理的に遮断します。移染の多い樹種では、まず部分下塗りをしてから全体を塗装します。
主要データ
- タンニンを多く含む樹種(オーク、ローズウッド系)には専用シーラーやシェラックを優先します。
- シーラーを厚く塗りすぎると層間付着が低下するため、薄く均一に塗布します。
シーン
| 現象 | 対処 |
|---|---|
| 白塗装の黄変 | タンニン移染——下地にシーリングしてから白塗装 |
| 杢目からの色移り | 移染しやすい箇所を部分下塗り |
欠点と対策
- 白塗装の黄変・色ムラ:タンニン移染——シーラーやシェラックで遮断。
- 層間剥離:シーラーの塗りすぎや上塗り時間窓の超過——薄く塗り、時間窓を守る。
- 部分的な色移りの残存:集中箇所の下処理漏れ——ポイントを下塗り。
よくある質問
なぜオークに白塗装すると黄変するのか?
オークのタンニンが水や溶剤で溶出して酸化し発色するため、シーラーで遮断する必要があります。
一般的な下地でも代用できるのか?
必ずしもできません。専用シーラーやシェラックのほうが抽出成分の遮断性に優ります。
水系は色移りを悪化させるのか?
はい。水はタンニンを溶出しやすいため、まず溶剤系の下地で遮断するほうが確実です。
参考:塗装の移染を遮断するシーリング処理の一般工事(公開資料)。
Kexin New Materials (Guangdong) Co., Ltd. · 2026-09-18