
要約:オレンジピールはクリアの波形のうねり、DOIはその面が鏡像をどれだけ鮮やかに映すかを点数化する指標です。同一パネルでは波が浅く細かいほどDOIが高く。wave-scanのSW/LWとDOIで数値化し、Viscosity・アトマイズ・フラッシュ・焼き付けを辿ります。
オレンジピールとDOI
オレンジピールは霧化した塗料滴がゲル化前に平滑化しきれず残る凹凸で、短波SW(約0.1-1.2 mm、細かな砂状)と長波LW(約1.2-5 mm、大きな橘皮)に分かれます。DOIはRhopimer原理で、投射した光条と±~0.6°の鏡近傍反射を測り0-100を出力します。
DOIは光沢(ISO 2813 / ASTM D523、20°/60°)と関連するが同一ではない-微細な波が像を散乱すると高光沢でもDOIは低くなり得ます。
主要データ
- wave-scan:SW 約0.1-1.2 mm、LW 約1.2-5 mm、低いほど平滑。
- DOIは0-100、完全鏡に近くと100へ、車体クリアは通常工業品より大きく上。
- クリアDFT 約30-60 µm、メタリックベース 約15-25 µm。薄いと平らかず、厚いと垂れる。
- 光沢はISO 2813 / ASTM D523で20°/60°/85°、高光沢は20°を用いる。
- LW偏重はアトマイズ・ガン・Film Thickness、SW偏重はViscosityとフラッシュを指す。
原因と調整
| 帯域 | 原因 | 調整 |
|---|---|---|
| LW大 | アトマイズ不足・ガン速い・1回目が薄い | Viscosityを下げる、ガンを遅く、回数とFilm Thicknessを管理 |
| SW大 | フラッシュが速い・Viscosityが高い | 遅発性希釈、フラッシュ/平滑化を延長、昇温 |
| 全体に粗い | Application・被塗Temperature低、クリアが稠 | Temperatureを上げTDSViscosityに調製 |
| 焼付後つや無し | フラッシュ不足/過多 | 硬化Temperature-時間窓の是正 |
測定から工程へ
欠陥の本質は平滑化とゲル化の競合です。Viscosityが流動を止める前に波を慣らす。アトマイズ/ガン、ApplicationViscosity、フラッシュと溶剤勾配、Temperature、Film Thickness、硬化曲線を管理します。
欠陥と対策
- LWの橘皮が重い: アトマイズ・エア/ノズル・ガンの速度と1パスのFilm Thicknessを改善。
- SWの砂状が強い: 遅発性希釈を加え、フラッシュと平滑化を延長、Temperatureを上げ。
- 光沢は高いがDOIが低い: 微細波が散乱-光沢でなく平滑化を主攻。
- 研磨後も橘皮: Film Thickness不足または下地の透印-クリアを確保し下地を平滑化。
- メタリックの判読: フロップが混入-測定条件と幾何固定、数値で比較。
よくある質問
橘皮とDOIの関係は?
同一の外観の二つの見方: 橘皮は波の高さ/波長(SW/LW)、DOIは像の鮮鋭度。波が浅く均一なら鏡映が良くDOIが上がる。
光沢を上げればDOIも良くなる?
とは限りません。光沢は全反射量、DOIは像の鮮鋭度。微細波の平滑化が肝。
なぜ遅い発見は手強い?
ゲル後に波が固まるため、完全硬化後は研磨で浅くするのみ。
メタリックの注意点は?
フロッブやラメが視覚ノイズを加えるため、幾何と光条件を固定し数値で比較。
Film Thicknessの影響は?
大。薄いと波を埋めず、厚いと垂れ溶剤を閉じ込める(目安30-60 µm)。
検収基準の作り方は?
標準板でSW/LW/DOI/20°を多点測定し、中心値と上下限を定め同条件で測定。
Last updated: 2026-09-18
参考:ISO 2813 / ASTM D523;DOIとwave-scan SW/LWの外観計測(機器の公開資料)。
Kexin New Materials (Guangdong) Co., Ltd.